技術士補の資格は、技術士一次試験と呼ばれ、技術士に挑戦するために避けては通れない試験です。
試験の難易度は年々上がっており、その取得には綿密な準備と計画が必要です。しかし、何から始めればよいのか、どのように効率的な勉強ができるのか、といった疑問が尽きないのも事実です。
本記事では、技術士補試験に合格した私が、実際に効果があった勉強方法を紹介します。
技術士補試験の概要
技術士補は、技術士を目指す際の初歩的な資格であり、技術士第一次試験に合格することで取得できます。この試験は、年齢や学歴、業務経歴などの制限がなく、誰でも受験可能です。試験はマークシート形式で、基礎科目、適性科目、専門科目の3つに分かれています。 各科目で50%以上の得点が合格の基準となります。
モチベーション維持が合否を左右する
技術士補試験合格の一番の秘訣は、「本番までのモチベーションの維持」です。
まずは、モチベーションを維持するために気持ちを高めることが必要です。しかし、いきなり気持ちを高められない人もいると思います。そんな方は、インターネットで、技術士補の先、「技術士」を取得するメリットを検索してみましょう。
「技術士を取ったらどんなメリットがあるのか・・・。」
それを書き出し、見えるところに置いておきます。
モチベーションが下がってきたときに、ふとそれを眺めると、再度モチベーションを上げるきっかけとなります。最初はモチベーションが高く、たくさん勉強しても、本番までにモチベーションがなくなってしまったら意味がないのです。
モチベーションは波があるほど下がりやすいので、穏やかな波を意識して本番まで維持していきましょう。
過去問だけ解けばOK
技術士補は、過去問を解けるようになれば合格できます。特別に新しいことをやる必要はないです。
過去問題集は、正直どの問題集も長年の蓄積で練りこまれており、差はないです。以下のポイントだけ抑えて、自分に合いそうなものを選び、その1冊をじっくりやれば合格ラインに行きます。
①過去問題が5年以上掲載されてる。
②「過去問の解説付」のような、過去問の解説本となっている。
勉強スケジュールを立ててみよう
参考書を購入したら、勉強スケジュールを立ててみましょう。試験本番までモチベーションを保ち、勉強を続けていくためには、勉強スケジュールを立てることが重要です。
まずは月間スケジュール表を用意しましょう。おすすめはパソコンで入力できるエクセルカレンダーです。
現在、インターネットで「エクセルカレンダー」と検索すれば、たくさんのテンプレートや自分で作成する方法等が記載されています。自分の好みのものを用意しましょう。
スケジュール表の作成手順
1.自分のゴール(どこまでできるようになりたいか)を設定する。
2.やることを書き出す。
3.やることを月毎に振り分ける。
4.予定があって、勉強できそうにない日はあらかじめ外す。
5.スケジュール表を1ヶ月分作る。
6.その日の勉強ノルマをこなせたかを確認できるチェック項目を設ける。
スケジュール表で大切なのは、スケジュール表通りいかなくても良いということです。あくまで計画なので、気にせず適宜見直し、修正していきましょう。それが勉強の継続につながります。
チェック項目は重要です。チェックすることで自分の頑張りを見えるようにします。
過去問は、いきなり5年分頑張るぞ!と意気込んでも挫折しやすくなります。
まずは2年分やってみる。その後4年分までやってみる。最後に5年分まで進めるとうステップを踏んでいくと、挫折しにくくなります。
究極の暗記法!リトリーバル学習法を使ってみよう
技術士補の問題を解くためには、数値や用語を暗記することが必要です。暗記作業は地道な作業で正直大変です。できるだけ効率的に行いたいですよね。
効率的な暗記方法はいくらでもインターネットや参考書で出回っていますので、自分に合ったやり方を見つけると良いと思います。
私も暗記には苦労しました。覚えてもすぐに忘れちゃいますからね。ここでは、私が色々と調べ、「良い暗記方法だな」を思った方法を一つご紹介します。
それは、『リトリーバル学習法』という暗記方法です。
リトリーバル学習法とは、学習したことを思い出す作業を行う学習法です。この学習法は、皆さんが良くやっている、「何回も読んで反復する」方法より、50%も記憶の定着率が上がることが研究の結果、確認されています。
方法は簡単で、自分で参考書の解説文を読んだ後、目を閉じて思い出すだけです。慣れてきたら、問題文を読んで、目を閉じて解説を思い出します。
通常の暗記法より脳に負担がかかる感じがしますが、おすすめの暗記法ですので、是非やってみてください。
ストレスを軽減しよう
試験勉強って、近づくにつれて見えないプレッシャーがかかり、気づかぬうちにストレスを抱えていることがあると思います。ストレスを抱えると体調不良につながりますので、軽減する取り組みを意識的にしてきましょう。
私がやっていたのは、20分程度の軽いウォーキングやジョギングです。体を動かすことで良い気分転換になりました。がっつりやると疲れるので、軽く流す感じがおススメです。
まとめ
技術士補は、技術者としての最初の登竜門として受ける人が多いと思います。
特に若手技術者の方は、今後、仕事や資格取得で色々な壁にぶち当たると思います。そんな中、「技術士補を頑張って勉強して受かった」という実績が大きな自信となり、壁を乗り越えられるようになります。
自分なら必ず合格できると信じて、途中で諦めずに試験本番まで努力を続けて下さい。最後まで自分を信じれた人が合格できます。
応援しています。
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